全国高校サッカー2回戦が行われ、愛媛代表の松山北は東京B代表の國學院久我山に1対7(前半1対2 後半0対5)で敗れました。
試合を見てない方のために試合内容を振り返ってみると、タレントを揃えトータルフットボールをかかげ、激しいポジションチェンジを繰り出し幾度もゴールを脅かす相手に対し、3年生が一人だけの松山北は、縦へ素早いボール運びの意識がしっかりしており、なかなかチャンスメイクもできていました。前半は劣勢ながらもがっぷり四つでよくやっていたと思います。序盤に失点を喫したものの、前半32分にスルーパスを受けた続木君が冷静にゴールを決めて、この時点では、おそらく見ている人やっている人全員が"以外とやれるじゃん"という手ごたえのようなものをつかみかけていたハズです。僕としてもジャイアントキリングもひょっとしたらあるんじゃない?という展開でした。
しかし、試合を決定づけたのはやはり1対1で迎えた前半のロスタイムの失点。これはやはり痛かったです。ただでさえ1,2年生主体で、肉体的にも精神的にも相手のほうにアドバンテージがあるところに、前半最後のプレーで決められたことで、相手にかなりの精神的余裕を与えたことは間違いないでしょう。監督コーチとしては同点のまま試合を進めた上で、相手の焦りを引き出して、カウンターでやっつけるというのが、ジャイアントキリングを成立させるための、唯一のプランだったと思います。
後半サンドバッグ状態にされたのは、点を取りにいった結果とか、相手の選手がなかなかコートを広く使ってうまくやってたという、いろいろな要素もありましたが、実際は後半始まって10分過ぎたあたりから、松山北は足が止まっている選手がたくさんいました。逆に相手はウマイ選手がたくさんいる上に、そんな彼らが前線からどんどんプレスをかけてきて、テクニックだけではなくて完全に走り負けていました。大敗の原因はテクニックとか戦術よりもここでしょう。やはり、高校生の1年の年齢差はでかいなという印象を受けました。ただし、前半はしっかりと試合ができていたために、スタミナ面を鍛えなおしてこのメンバーで今後も取り組んでいけば、おのずと結果もついてくるんじゃないかと思います。
最後に、右サイドの8番の西原くんとか11番玉井くん、なかなか見所がありました。解説やってた僕と同い年の前園も褒めてましたね。ただ、彼が松山北のことを"マツキタマツキタ"と連呼するのは多少違和感があったのは僕だけでしょうか。まぁ彼にとっては全然知らない学校だからしょうがないんだけど、聞いててそこだけがなんか妙に引かかってしまいました(笑)。
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- 2009/01/02(金) 20:53:37|
- サッカー(愛媛FC以外)|
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