今年からイケメン枠で
愛媛FCに入団した
吉川健太選手ですが、彼が所属していた
阪南大学のサッカー部のホームページに詳しいコラムがあったので載せておきます。
ちなみに今年
阪南大学から4名の
Jリーガーが誕生したそうで、なかなかのタレントぞろいの強豪チームだったようですね。
(以下阪南大学サッカー部ホームページより)
2008年度阪南大学サッカー部チームレポート(6)
-----DF編<2>----
<吉川健太選手・関西学生リーグ年間最優秀選手賞(MVP)受賞記念&愛媛FC入団内定スペシャルレポート>
「日本一」を目指したインカレ1回戦で、惜しくも1対2(阪南大得点者:西田剛)で高知大学に敗れ、今季の日程を終了した阪南大学サッカー部。
しかし、関西学生選手権優勝、総理大臣杯準優勝、大阪サッカー選手権大会優勝、通年リーグの初代王者となるなど、目覚しい躍進を続け、「強い阪南」復活を印象づけた2008年だった。
そんな“記録にも記憶にも残る”2008年度の選手たちを、未紹介選手を含め、順次紹介していく。
クレバーなセンターバック、吉川健太
2009年1月5日に愛媛FCへの入団内定が発表され、西田剛(横浜FC入団内定)、野田紘史(浦和レッズ入団内定)に次ぐ、08年度卒業予定選手3人目のJリーガー誕生となった吉川健太。
関西学生リーグの年間最優秀選手賞も獲得。
阪南大学の、そして関西の誇るセンターバックは、Jの舞台でも、その勇姿を見せてくれることだろう。
抜群のカバーリングとラインコントロール
吉川健太、MVPに輝く!
「まさか両方もらえるとは思ってなかったので、素直に嬉しいですし、(須佐徹太郎)監督やスタッフ、チームメートや周りのみんなに感謝しています。」
優秀選手賞、そして年間最優秀選手賞(関西サッカー協会会長杯)のW受賞となった吉川健太(4年)はそう言って端整な顔立ちをほころばせた。
「4年間しんどいことも多かったですけど、こういうふうに笑って、4年間最後のリーグ戦を終るためにしんどいこともやってきたつもりなので、それが結果として出たのでよかった。22試合で6失点は自分たちながらマジで見事と思いますし、まず年間チャンピオンになれてホッとした気持ちです。リーグでは目標を達成できましたけど、まだインカレがあるので気は抜けないですね!」
最終節で念願のリーグ優勝を達成。自身はMVPも獲得し、輝くばかりの笑顔を見せた。しかし、最終戦の関大戦は完封したものの0-0の引き分けで勝って優勝を飾ることはできなかったため、インカレに向けて気を引き締めることも忘れなかった。
「(関大戦は)絶対失点しないようにというところから入ったので、守れたことに関しては良かったと思うんですけど、この試合で勝ちきれるというか、もう1コ詰めていかないといけない。インカレに向けて得点を獲ることに執着して、しっかりやっていきたい。(準優勝した)総理大臣杯より上というのは、もう優勝しかない。インカレで総理大臣杯で果たせなかった優勝を果たせるようにしっかり調整していきたい」
そう語り、「日本一」への想いを賭けて臨んだインカレでは残念ながら一回戦敗退。念願の「大学日本一」を獲得することは叶わなかったが、リーグ優勝を飾り、年間MVPも獲得。有終の美を飾った大学生活で培った自信や経験を手に、Jの舞台に挑む。
「ストロングポイント」である“声”を意識
決意を新たに臨んだ最終学年
「俺は何で勝負したらいいのか?」――最終学年を迎える08年の初め、吉川は自分なりに相当考え、悩んだと言う。
「サワ(澤﨑和之・4年)ならキック(の精度の高さ)、エディ(久野修平・4年)なら空中戦の強さという武器のある2人に対して、自分の武器は(コーチングの)“声”?って思ったけど、声だけで、ああいう武器を持った2人に勝てるんかな?って思って、ちょっと不安になったりもしました。でも、2008年はチーム立ち上げ当初から、“コミュニケーションをしっかりとろう”ということをチームとして掲げてやってきて、“声は必要”と監督からも言われてたんで、そこはしっかり意識してやろうとしてきました。(守山北)高校のときから声は出してきたんで、そういうところは自分の特徴を伸ばしていけたと思います。あとはクレバーに守るというのが自分の売り。DFの裏を取らせないようなラインの駆け引きとかが僕の仕事だと思ってます」
それぞれに武器を持つ、澤﨑、久野とはまた違う自分の武器は何か?
吉川は考え抜いて、持ち味であるコーチングの声や、カバーリング能力に磨きをかけ、ポジションを掴んだ。
吉川、澤﨑、久野というそれぞれにストロングポイントを持つ3人が切磋琢磨して、厳しいポジション争いを戦うなかで、それぞれがさらに特徴を磨いていったからこそ、誰がケガや出場停止で欠けても、守備力が落ちることはなかった。
そうして試合を重ねるごとに増すDFラインの安定感に、吉川の統率力や、危険を素早く察知して瞬時に危険地帯を埋めるカバーリングの見事さもまた欠かせないものになっていく。
08年は後期第6節の桃山学院大戦で、MF東浩史(3年)のCKにヘッドで合わせ、念願のリーグ戦初ゴールを上げると、次節の姫路獨協大学戦でもMF平野洋二郎(4年)のCKからのヘディングシュートで連続ゴールを奪った。空中戦にも強さを発揮し、セットプレー時の得点源としても、計算できる活躍を見せた。
「辛抱強く監督に使ってもらえていろいろ経験させてもらって本当に自分でも凄く伸びたと実感できるくらい精神的にもプレー的にも伸びた分が多いと思う。監督にはずっと4年間、『球離れの悪さ』を言われていて、今になってやっと球離れがよくなって、自分のプレーに余裕が出てきた。自分がいいことをしようとするんじゃなくて、周りにいいプレーをさせるような球離れが出来るようになったと思う。監督の言ってることは本当に質の高いことと思うんで、それを理解しようと心がけてきた。監督に言われたようにプレーを変えて見たら、“あ、やりやすいな”と思う。
“言われたことを信頼して素直に受け止める”という力が4年になって、ついたと思います。1、2年のときはそれがなかったから試合に出られなかったんだと思う。試合に出られるように、カバーとかクレバーに守ったりもできて、なおかつ個人でも守れる選手になろうと思って意識してやってきた。今は、いざ1対1になっても、結構うまく対応できるようになってきたので自信はついてきています」
「阪南の4番」の重みを背負い
そのプレッシャーを力に変える
阪南大の背番号、「4番」、「5番」は、歴代、守備の中心選手が担ってきた。朴成基ヘッドコーチや、現大分トリニータの深谷友基選手らが阪南大時代に背負ってきた「4番」を4年時になって、須佐監督から託されたときも、吉川は「まさか」と思ったと言う。
「“阪南の4番”というのは重い。偉大なナンバーと思います。僕は昔から有名な選手じゃなかったので、そういう(期待をかけられる)プレッシャーには弱かったんですよ(苦笑)。逆にけなされたり、“もっと頑張れよ”みたいな逆境に打ち勝つ根性だけは持ってたんですけど。逆境に立たされた方が“頑張ろう!”って気になれるタイプなんで。でも、今は前向きに考えて、“4番を任された”というプレッシャーを楽しめるようになってきた。自分でも“変われているな”というのはわかりますね」
決して1年時から、4年時のようにレギュラーポジションを獲得してきたわけではなく、関西学生選抜にも選出されたことがない。それでも自分の長所を生かし、短所を克服し、努力をし続けた結果、最後のリーグでMVPを獲得。「阪南の4番」に相応しい、関西を代表する選手となった。
愛媛FCに入団内定!
Jの舞台で更なる飛躍を!
1月5日には愛媛FCへの入団内定も発表され、ずっと目標だったJリーグへの扉を開いた。
来季は、浦和レッズに入団内定している左サイドバックの野田紘史(4年)や、横浜FCに入団内定しているFWの西田剛(4年)とともに、Jリーガーの仲間入りをすることになる。
183cm、70kgの体躯は、一見、線が細く見えるかも知れないが、大学4年間で、身体も強くなり、空中戦や1対1にも強くなった。
大学4年間では、試合に出られないときもあったが、「逆境に打ち勝つ根性だけは持っていた」と、“コーチングの声”や“カバーリング”という“自分の武器”を信じ、追求し、努力を積み重ね、成長を遂げてきた、心身ともに芯の強い選手である。
さらなる高みに挑戦するJリーグの舞台でも、きっと、今まで以上に努力を続け、自分の武器を磨き、さらなる飛躍を遂げていくことだろう。
(写真・文/フリーライター・尾崎ルミ)
武器がカバーリングって、どうなの?と一瞬あせりましたが、
関西学生リーグMVPに選ばれるほどなんで、裏を返せばなんでもできる選手ということなんでしょうか。1対1が強いって選手や高さで勝負って選手は、えてして足元が全くダメだったり、スピード0とかという可能性がありますからね。カバーリングやラインコントロールがうまいということは、サッカー脳のある、頭のイイ選手ということもうかがい知れますね。
タイプ的には金守君(もっと言えば神戸の宮本タイプ)とかぶるようですが、早くプロのスピードに慣れて、ピッチでお目にかかりたいものですね。
ちなみに世間では宮本の恒様はけちょんけちょんに叩かれてますが、僕はプレイスタイルは結構好きだったりします。ということで、個人的には開幕ベンチ入りも有りで、もしかしたらスタメン?と思ってます。
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- 2009/02/04(水) 14:17:35|
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